設計施工の手引き - page 47

43
6. 5
土壌侵食防止マットの効果確認試験
6. 5. 1
侵食防止効果
人工降雨装置(独立行政法人防災科学技術研究所)を用いて,耐侵食性能の検証する降雨試験
を実施した。人工降雨は,時間降雨強度
20
40
60
80
120
180mm/hr
の順に,
30
分間ず
つ実施し,植生基盤の流出量を測定する手法を採用した。対照工法は植生基材吹付工である。
写真
6.2
試験装置
写真
6.3
試験実施状況
この結果,植生基材吹付工ではいずれの降雨でも
3
14g
の基盤流出があるのに対して,タフ
グリーン工法ではほとんど基盤流出が確認されなかった。すなわち土壌侵食防止マットを敷設し
たタフグリーン工法での耐侵食性能が高いことが確認された。
またその際の雨水の流出状況は以下の写真に示すように,植生基材吹付工では基盤が侵食され
ているため濁水が流れるのに対して,タフグリーン工法ではきれいな水が流れる。濁水抑制効果
も高いことが確認される。
6.1
測定結果表
降雨
強度
タフグリ
ーン工法
植生基材
吹付工
20mm/h
0.05
6.00
40mm/h
0.10
8.00
60mm/h
0.05
4.50
80mm/h
0.00
3.00
120mm/h
0.05
14.00
180mm/h
0.00
6.5
6.11
侵食量試験結果
0
5
10
15
20
40
60
80
120
180
降雨強度(mm/hr)
浸食量(g)
タフグリーン工法
植生基材吹付工
1...,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46 48,49,50,51,52,53,54,55
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