設計施工の手引き - page 50

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1
)試験
1
試験の結果を以下に示す。
6
つの資材のうち,加水直後から高い土壌
pH
を示したのが消石灰,転炉スラグで
pH=12
以上が記録されている。それ以外の資材も強アルカリであるが,いずれも
pH=9
前後であ
り,即効性が高いとは言えない。
6
つの資材のうち,消石灰,苦土石灰は,水を加える度に,資材の重量が少なくなり,
500ml
投入時には,完全に水に溶け込む結果となった。それ以外の資材は,多少の重量の変化は
見られるが,水に溶けないことが確認された。
6.3
試験結果表
資材名
測定項目
加水量
125ml
加水量
250ml
加水量
500ml
備考
①消石灰
土壌
pH
12.49
12.52
12.65
水溶性
加水すると発熱
重量減率
24%
36%
100%
②苦土石灰
(炭酸カルシウム)
土壌
pH
9.66
9.75
9.57
水溶性
重量減率
10%
8%
100%
③有機石灰
(貝殻粉砕物)
土壌
pH
9.26
9.26
9.21
重量減率
2%
2%
2%
④転炉スラグ
(ネオインパクト)
土壌pH
12.44
11.67
12.30
重量減率
1%
1%
1%
⑤ケイ酸塩
土壌
pH
9.14
9.10
9.24
重量減率
2%
1%
1%
ALC
粉砕物
(軽量発泡コンクリート)
土壌
pH
9.14
9.10
9.24
重量減率
2%
1%
1%
消石灰 苦土石灰 有機石灰
ネオインパクト ケイ酸塩
ALC
写真
6.6
6.11
試験状況(加水量
250
ml)
1...,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49 51,52,53,54,55
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