設計施工の手引き - page 5

1
1.
タフグリーン工法の概要
1. 1
特徴
1. 1. 1
開発経緯
タフグリーン工法は,森林土壌に近い『腐植土』を混合した植生基盤を,『補強短繊維』等と共
に斜面に吹き付け,その表面に侵食防止効果の高い『土壌侵食防止マット』を敷設する植生基材
吹付工法である。
タフグリーン工法は,
日本の急峻,多雨な環境で,その土地にあった植生を復元することを目
標として,
平成
12
年に開発された工法である(
Netis
No.40082-A
)。
日本の『災害に強い森林』
1)
の特徴を活かし,急傾斜地や岩盤斜面において,安定した植生回復
を復元できる工法
1.1
として実績をつんできた。
1.1
災害に強い森林の模式図
① 森林土壌表面は,植生,落葉・
落枝により保護
② 根系が複雑に絡み合う浸食に強
い土壌
③ 土壌有機物・腐植に富む表土は
土壌間隙が多く,水源かん養機
能が向上
① 吹付表面に『土壌浸食防止マッ
ト』を敷設
② 根系を模した『補強短繊維』を
植生基盤内に混合
『有機物・腐植土』を混合し,
森林土壌を模した植生基盤
日本の災害に強い森林の条件
タフグリーン工法
①土壌侵食防止マット
②補強短繊維
有機物・腐植土
1,2,3,4 6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,...55
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