設計施工の手引き - page 13

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肥料
本工法では,肥料分の溶出が発生しやすい地形や生育に時間を要する植物を導入することが多
いことから,初期に雨水や温度上昇等で容易に溶出する肥料は導入しておらず,以下の特徴をも
つク溶性肥料を使用している。
このことから自然回復緑化等で生育・侵入してくる植物種に有効に肥料を与えられるだけでな
く,肥料から溶出される可吸態窒素等の富栄養化へ繋がる塩基の河川等への流出はほとんど抑え
ることが可能であり,水質悪化や土壌汚染の影響は少ない。
土壌への溶出は温度の変化をほとんど受けない。
リン酸マグネシウムアンモニウムは水に溶けにくく,植物の出す根酸によって溶ける性質が
ある。
水溶性カリはゆっくり溶け出す被覆加工が施されている。
④ 肥料分の流亡が少なく,水源や動植物等への環境汚染を防ぐ環境保全型の肥料である。
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