設計施工の手引き - page 15

11
3.
計画・調査
3. 1
緑化目標
3. 1. 1
緑化目標の種類
緑化目標の群落型は,植生の相観から高木林型,低木林型,草地型,特殊型の
4
つに区分され
3.1
照)。
緑化目標には,初期緑化目標と最終緑化目標がある。初期緑化目標とは,初期段階で形成され
る群落で,例えば,最終的な緑化目標を高木林型とした場合でも,初期段階で形成すべき群落を
草地型としてまずは草本類のみを導入し,その後の木本類の侵入によって低木林型,高木林型へ
と遷移させる方法がある。また,それよりも遷移を早めるためには,当初から低木林型や高木林
型の種子を導入したりする方法がある。
本工法では,土壌侵食防止マットを使用することから,初期緑化目標を低木林型や高木林型と
することが可能である。
3.1
緑化目標と群落タイプ
緑化目標
高木林型
(森林型)
低木林型
(灌木林型)
草地型
(草本型)
特殊型
模式図
特徴
高木が優占する群
低木が優占する群
草本が優占する群
造園修景を目的と
した植生
留意点
急勾配斜面では不
安定化することが
ある
高木性樹木の導入
も管理によって可
能である
放置すると森林型
へ移行するため,草
本群落を維持する
ためには管理が必
要である
防災的安全の確保,
維持管理
適用箇所の
条件
周辺が樹林地
自然公園内等
周辺が樹林地で急
傾斜地等土壌が薄
くしか形成されな
い場所
沿岸部等強い風が
頻繁に吹く場所
周辺が農地等
周辺が草地
周辺が農地
周辺が住宅地等
都市部等ののり面
においても修景空
間を創り出すこと
が必要な場所
(
)
日本道路協会
(2009)
道路土工 切土工・斜面安定工指針
(
平成
21
年度版
)
p212.
一部加筆
5)
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