31
②
吹付中の厚みの管理は検測ピン等を使用し,所定の厚みに達するための目安とする。
③
使用材料はベルトコンベア上で混合し,湿式のモルタル・コンクリート吹付機で攪拌する。
④
吹付けは無加水で始め,リバンド量に応じて徐々に加水する。
⑤
施工にあたって疑義が生じた場合,速やかに監督員と協議しなければならない。
⑥
気象条件が好ましくない場合は施工してはならない。
⑦
使用材料の検査は,空袋で管理を行い,設計数量以上使用していることを確認する。
5. 3. 4
土壌侵食防止マット敷設
①
法肩はラウンディングに沿って
30
~
50
㎝程度かぶせる。
②
土壌侵食防止マットの端部は
3
~
5
㎝程度内折り
ししっかりと固定する。(図
5.3
参照)
③
土壌侵食防止マットは地表に沿わせてユッタリと延展し,引っ張らないように固定ピンを
打つ。
④
土壌侵食防止マットが地山に密着するよう,
不陸凹部では固定ピンの増し打ち
を行う。
⑤
斜面の途中で斜面に対し横方向に土壌侵食防止マットをつなぐ場合の重ね代は,緑ロープ
を重ね固定ピンで巻き込む。結果的に
3
~
5
㎝程度の重ね代
になる。(図
5.4
参照)
⑥
重ね代を固定ピンで巻き込んでも隙間ができる場合は,結束線等で結束する。
⑦
斜面の途中で斜面方向に土壌侵食防止マットをつなぐ場合,土壌侵食防止マットの背面に
雨水等の表面水が浸透しないように
上部マットを上に,下部マットを下に
5
㎝以上重ねて
固定ピンで固定する。(図
5.5
参照)
⑧
アンカーピンの打設本数は,
主アンカーピン:
66
本
/100
㎡・補助アンカーピン:
374
本
/100
㎡
を標準とする。(図
5.6
参照)
⑨
固定ピンは,亀甲金網を巻き込むように打設する。(図
5.7
参照)
⑩
ドリル削孔により固定ピンを打設する場合は,マットの巻き込み・破損防止のためドリル
スタンドを使用する。(図
5.8
参照)
⑪
資材の保管は,水のかからない風通しの良い乾燥した場所に置く。
⑫
地山の状態によっては,当初設計のアンカーピンの規格では固定が困難な場合がある。そ
の場合は,監督員と協議の上,変更を行う。