設計施工の手引き - page 16

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3. 1. 2
緑化目標と法面勾配
また法面緑化の場合
3.2
ように法面勾配と目標とする植物群落の目安が示されている。
これは高木になると,風などの影響によって倒木や根返りなど,防災上問題となることも多いた
めである。そのため,本工法も高木林型の緑化目標を設定するときは周辺環境を十分調査して決
定することが必要である。
3.2
のり面勾配と目標とする植物群落
勾配
植物の生育状態
1:
1.4
より緩勾配
35
度以下)
高木が優先する植物社会の復元が,
1
1.7
より緩勾配であれば可能であり,
1
1.7
1.4
ではのり面の土質や周辺環境の状況によっては可能である。
周辺からの在来種の侵入が容易である
植物の生育が良好で、植生被覆が完成すれば表面侵食はほとんどなくな
る。
1:
1.4
~1:1
35
45
度)
中・低木が優先し、草本が下層を覆う植物群落の造成が可能である。
1:1~1:
0.8
45
50
度)
低木や草本からなる群落高の低い植物群落の造成が可能である。
1:
0.8
より急
50
度以上)
法面の安定度が高い場合,もしくは構造物で安定を確保した場合にのみ植
生工の適用が可能である。全面緑化の場合の限界勾配は,一般に
1
0.5(60
)
程度である。
(
)
日本道路協会
(2009)
道路土工 切土工・斜面安定工指針
(
平成
21
年度版
)
p210.
1...,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15 17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,...55
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