設計施工の手引き - page 22

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4. 3
種子配合(播種工)
4. 3. 1
種子配合設計
使用植物の選定は,緑化目標・気象条件・生育基盤条件に適する種類から,緑化目標の主体と
なる植物(主構成種)を中心に数種類を組み合わせることが望ましい。
高木林型
高木性の樹種としては,ヤシャブシ,ヤマハンノキ,シラカシ,ネズミモチなどがあり,防災
的に強い群落を造るには高木類
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種,中木類
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種,草本類
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種を組み合わせて用いる。
低木林型
現段階で確実に導入可能な中低木類には,ヤマハギ,コマツナギなどのマメ科植物が多く,特
に前年度より予約購入が可能な場合,ネズミモチ,シャリンバイ,アキグミ,ヤマハゼ,ガマズ
ミ,ナナカマドなども使用できる。これら主構成種を
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種,補全種と草本種をそれぞれ
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種を組み合わせる。高木林型や低木林型のように木本類と草本類を混播する場合,木本類は発芽・
生育の早い草本類に被圧されて成立が困難になる恐れがあるので,草本類の配合量を減じること,
木本類の発芽・生育に適した時期に施工することなどの工夫が必要である。
草地型
一般的に外来草本類を主体とした配合を用いるが,草本類の中にあって根張りが強く,マメ科
で根粒菌を持ち土壌改善効果の高い在来種のメドハギを積極的に加える。在来種でススキ,ヨモ
ギなどを混播する場合もあるが,ヨモギは根張りが弱く多量に用いると単一群落化しやすいので,
これを用いる場合はごく少量とする。組み合わせの配合は,
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種とする場合が一般的である。
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