設計施工の手引き - page 17

13
3. 2
調査
本工法をはじめ,法面緑化工を設計するための必要なデータは,現地調査によるものを最優先
にするが,現地調査や設計を無駄なく円滑に進めるためには,あらかじめ既存資料を収集しそれ
らを検討しておく。また,現地調査では,既存資料の内容を確認すると共に,資料で得られなか
った対象斜面周辺の新しい情報の発見に努めるとともに斜面表面の詳細な調査を行う。
3.3
調査内容の例を示す。
3.3
調査内容一覧
項目
調査内容
一般調査
既存資料や現地踏査によって,地形や崩落・崩壊履歴,周辺の既設
構造物,降雨量や気温などの気象条件,周辺植生など法面工事に関
する一般事項に関して調査する。
法面安定調査
地質や土質,岩盤節理や湧水,侵食の有無について調査する。
植物生育環境調査
法面の方位,勾配,土壌物理性
(
土壌硬度
)
や土壌化学性
(pH
EC,CEC)
を調査する。
緑化計画に関する調査
立地条件や周辺植生の状況,気象条件や施工時期,地域住民の要望
などを調査する。保安林や自然公園,法規制等の社会的環境条件も
併せて調査する。
施工条件に関する調査
施工規模,時期,工期,搬入路,施工スペース,騒音や振動,粉塵
の発生,近隣への影響などを調査する。
1...,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16 18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,...55
Powered by FlippingBook